米国のPPI(生産者物価指数)は、企業が製品やサービスを提供する際の価格変動を示す重要な経済指標です。PPIは商品が消費者へ届くまでの過程において「PPI生産価格→CPI販売価格→PCE消費者の購入価格」の流れの始まりであり、全体の先行指数です。
よってPPIの発表は市場に大きな影響を与える可能性があります。この記事では、PPIの影響、予測のために役立つデータ、そしてドル円相場で利益を狙う戦略について解説します。
PPI(生産者物価指数)の影響について
PPIは、企業間の取引価格を示し、製造業やサービス業などで生産者が最終消費者に提供する価格よりも前の段階での価格動向を示します。
本指数と為替の強弱の影響としては
- 予想の上振れでドル買い(ドル円なら円安のロング⤴︎)
- 予想の下振れでドル売り(ドル円なら円高のショート⤵︎)
- 前回比較で前回より上昇でドル買い、前回より下落でドル売り
- 予想通りだと値動きは発表ごとに異なる
ということが基本的な傾向です。
この指標が上昇している場合、企業はコスト増を価格に転嫁しようとするため、インフレの前触れと見なされます。
その結果、FRB(連邦準備制度理事会)がインフレ抑制のために金融政策を変更する可能性が高まるため、PPIの変動は市場全体に影響を与えます。
市場において、PPIが予想より高い場合、インフレ圧力の増加が予想され、ドルが買われやすくなります。
特にドル円相場では、米国の金利上昇期待が高まることでドル高・円安のトレンドが強まることがあります。逆にPPIが低ければ、インフレ圧力の緩和や、利上げの必要性が低下すると見なされ、ドル売り圧力がかかりやすくなります。
前回の内訳の傾向
前回は予想を上回る結果なるも、伸びとしては7ヶ月ぶりの小幅な伸びとなっています。
こちらもCPIと同様に、食品価格の上昇が背景にあったとされています。前回記事のCPIでも記載済みの内容です。
内訳は食品が1.0%の上昇している一方で、エネルギーは2.7%の下落。ガソリン価格は5.6%も下落しています。
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※ブログやXでの私の予想はあくまで個人的な見解、分析であって、結果を約束するものではありません。投資は自己責任、自己判断です。予想が外れたことやデータの抽出ミス等による責任は一切負いません。リスク管理にご注意ください。