岸田総理が来月の自民党総裁選挙に立候補しない意向を固めました。
新総裁が選出されたあと、総理大臣を退任することになります。 首相の辞任,退任と為替と株の歴史が今の日経平均株価、岸田ショックと似ています。円安誘導だったこともあり発表後1円近く円高。
政権交代や首相の辞任は、後の選挙戦に向けた公約の期待や今後の政権安定を期待した値動きが出やすいとの話が一般的です。
過去のデータはどうだったのか、振り返りましょう。
1998年の首相交代 第2次橋本龍太郎内閣が退陣し、小渕恵三内閣が誕生。
経済状況= 1997年後半から大手の金融機関の経営破綻。日本がすでに金融危機に直面 株価の動き=日経平均株価の年間騰落率は-9.3%
2020年 安倍首相辞任表明 背景=安倍晋三首相が健康上の理由で辞任を表明。
市場は大きなサプライズ。 株価と為替の動き=安倍政権下で日経平均株価は207.3%上昇しましたが、辞任表明後、長期的な影響は限定的でした。
報道後日経平均は当時23,300円から27,600円へ。ドル円は106.70円台から一時106.10円台まで急落。
歴史的には首相在任期間が長いほど日経平均株価は上昇しやすい傾向。佐藤栄作氏や中曽根康弘氏の長期政権下では大幅な株価上昇。与野党政権交代は4回とも株高でしたが、経済,金融環境の影響が大きいです。結果として首相交代と株,為替には、当時の経済,金融環境が強く左右し短期的な値動きとなりやすいので短期的な値動きに注意しましょう。